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社労士試験の合格基準の決め方や考え方には決まりがあり、そのルールは厚生労働省の公式サイトで公開されているので誰でもチェックすることができます。
来年度(令和3年)の第53回社労士試験に向けて、まずは合格基準がどのような感じになっているのか、把握しておきましょう。
ある程度の基準を把握しておくことで、学習のモチベーションや対策等も変わってくるかと思います。
こちらでも詳しく>社労士試験の合格基準点・総得点補正・基準点引き下げ(救済)の考え方
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原則の合格基準
合格基準は毎年変わりますが、原則となる基準があり、それが正式に公開されています。
合格基準点は、“国民に分かりやすい簡易なものとすることが望ましい”ということで、平成12年度の社労士試験から、出題形式(選択式は40問、択一式は50問)、過去の合格基準の動向や他の試験制度の現状を考慮し、以下のような基準点となっています。
【選択式】
総得点 28点/40点 ※満点の7割以上 【択一式】 総得点 49点/70点 ※満点の7割以上 |
目指すべき目標得点
原則の基準から分かるように、目指すべき目標は
●各科目の基準点を超える
●総得点で7割以上獲得する
この2つです。
原則ですが、これをクリアできれば合格できます。
総得点・各科目の補正
原則に加え、社労士試験では難易度や受験生の正答率を踏まえて、毎年のように合格基準点の補正が行われます。
よく聞く「救済」ってやつもその一つですね。
例えば、本来なら選択式は各科目3点以上ですが、〇科目は全体的に正答率が悪かったので2点以上でも合格になる…ってな感じです。
今年度は選択式の労一・社一・健康が基準点引き下げの救済科目となり、2点以上獲得でOKとなりました。
また、補正では各科目の救済措置だけでなく、総得点の補正もあります。
これらの補正にも原則的な考え方があります。
総得点の補正について
選択式、択一式それぞれの総得点について、
① 前年の平均点との差を小数第1位まで算出する
② ①で算出した数字を四捨五入し、換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする
科目最低点の補正について
各科目の合格基準点(選択式3点以上、択一式4点以上)以上の受験者の占める割合が、5割に満たない場合は合格基準点を引き下げ補正が行われます。
ただし、以下の場合には補正は行われない
・引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
・引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合
つまり、科目別の救済は受験生の得点状況で判断されることになります。
実は、補正には上記のような決まりがあります。
初学の方はもちろんですが、受験経験者の方も知らない方が多いです。
これらの補正ルールを理解することで、社労士試験の合格基準点の決め方にも納得がいくかと思います。
最初に解説した原則の合格基準をもとに、毎年難易度や正答状況に応じて基準が変動します。
当然といえば当然ですが、受験する側にとってはありがたいルールかと思います。
7割以上の正答が目標
毎年何が救済になるのか!!が話題になりがちですが、救済に頼っていては合格発表日までハラハラドキドキ…運任せになってしまいます。
なので、目指すべきは7割以上の得点を目指すことです。
7割以上を確実に取れる対策…が必要になってきます。
そう考えると、初めて受験される方が完全独学で挑むには、少し無謀なように感じます。。。
社労士試験の”膨大な試験範囲”の中から、出題されるポイントに的を絞った学習を続けていくには、やはりプロの力を借りるのが得策かと思います。
予備校や通信講座であれば、社労士試験の講師が効率的な学習方法やポイントを教えてくれるので、ぜひ力を借りて合格を目指しましょう。
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