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先週は第52回社会保険労務士(社労士)試験の合格発表でした。

合格された方、おめでとうございます♪残念だった方で来年度も目指す方は、気持ちを切り替えて次回に向けて動き出しましょう。

今年の社労士試験だけではありませんが、社労士試験の合格基準点や総得点の補正、基準点引き下げの救済の考え方について紹介しています。

 




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【原則】合格基準点の考え方

合格基準点は、“国民に分かりやすい簡易なものとすることが望ましい”ということで、平成12年度の社労士試験から、出題形式(選択式は40問、択一式は50問)、過去の合格基準の動向や他の試験制度の現状を考慮し、以下のような基準点となりました。

社労士試験の合格基準点の考え方

選択式については、総合得点が40点の内、7割以上の「28点以上」が目安となります。(平成12年度の平均点は25.9点!今年度より3.2点高いですな(゚д゚)!)各科目別だと、5点満点中の約7割、3点以上が目安となります。

択一式については、総合得点が70点の内、7割以上の「49点以上」が目安となります。(平成12年度の平均点は35.1点!こちらも今年度より3.6点高い)各科目別だと、10点満点中、4点以上が目安となります。

上記の合格基準点の考え方をベースに毎年補正が行われます。

こうやって見ると、基準って結構ハードルが高いですね。これだとかなり合格者が減ったりしそう…毎年難易度等も変わるので、整合性を保つために次で解説する「補正」が行われるわけです。

 

年度毎の補正について

上記で解説した原則の合格基準点の考え方は、毎年度試験問題の難易度に差異が生じることから、本試験の水準を一定に保つために、各年度で総合得点や各科目の平均点及び得点分布等の試験結果を総合的に勘案して補正が行われます。

総得点の補正①

総得点の補正について…基本的な考えですが、選択式も択一式も、それぞれの総得点については、毎年度の平均点との差を小数第1位まで算出し、それを四捨五入し換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げします。ややこしいですが、その差が-1.3点なら1点を引き下げ、その差が+1.7点なら2点を引き上げることになります。

総得点の補正②

①の補正によって合格基準点を上下させた際、四捨五入によって切り捨て又は繰り入れされた少数点第1位以下の端数については、平成13年度以降、累計して̟̟±1点以上になった際は基準点に反映さます。ただ、これによって例年の合格率との大きなかい離生じた場合はこの限りでは無く、そのかい離の基準は不明です。

総得点の補正③

科目別の”基準点引き下げの救済”があり、それが2科目以上行って例年の合格率と比べて概ね10%程高くなるときは、試験の水準維持を考慮して合格基準点が+1点となります。救済があって合格者が増えすぎた際は合格基準で調整する感じです。

 

ちなみに今年度の合格基準点は以下の補正がありました。

①選択式試験:総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識及び健康保険法は2点以上

②択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上(救済措置なし

 

基準点引き下げ(救済)

こちらは科目別の基準点引き下げ…つまり救済ですね。毎年どれが救済になるか話題になります。

科目別の基準点については、“受験者の得点状況に応じて引下げの補正”が行われます。

各科目の合格基準点(選択式は3点、択一式は4点)以上の受験者の占める割合が5割未満の場合は、合格基準点が引き下げられます。

ただし、引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合や、引き下げ補正した合格基準点が選択式で0点、択一式で2点以下となる場合は原則として補正は行われません。

第52回社労士試験に当てはめる

今年度の第52回社労士試験に当てはめてみると…

引き下げの条件に当てはまる科目が今年度は選択式で3科目ありました。

労務管理その他労働に関する一般常識:合格基準点3点以上を占める割合はたった28.4%で、残りの71.6%は2点以下でした。

社会保険に関する一般常識:合格基準点3点以上を占める割合は36.5%で、残りの63.5%は2点以でした。

健康保険法:合格基準点3点以上を占める割合は43.2%で、残りの56.8%は2点以下でした。ちょいとギリライン…

これにより、3科目の基準点引き下げの救済がありました。

予想されていた「労基・労衛」は、合格基準点3点以上を占める割合は56.6%で、残りの43.3%は2点以下と、5割以上にならなかったので基準点の引き下げの対象外となりました。

補足ですが、「引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合」は原則引き下げ無しになるとされています。

 

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