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社会保険労務士資格は、やや難易度の高い国家資格として人気です。
社労士の資格を取るには、社労士試験のことを知らなくてはなりません。
今回は、社労士試験の概要について、最低限知っておくべき事をご紹介します。
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試験の日程
毎年1回 8月の第4日曜日
法律上、毎年1回以上行われることになっていますが、今のところ年一回の実施です。
試験会場
19の都道府県で開催されています。
試験受付期間
毎年4月中旬から5月31日まで
※郵便の場合は5月31日消印有効
※試験センター窓口の場合は、5月最終営業日の17:30まで
受験手数料
受験料15,000円
インターネット申込みの場合は、受験手数料(15,000円)に加えてオンライン申込決済手数料396円が掛かります。
郵送申込みの場合は、受験手数料(15,000円)に払込手数料(313円)+簡易書留料金(320円)に加え、郵便料金も自己負担です。
※第52回試験まで受講料は9,000円でしたが、改正により第53回から15,000円に上がりました”(-“”-)”
開催
厚生労働大臣が行い、全国社会保険労務士会連合会のが試験実施に関する事務を行っています。
受験資格
社労士試験は誰でも受験できるわけではありません。
受験資格が必要で、主に学歴、実務経験、国家資格の有無などで判断できます。
分かりやすい受験資格で言うと、大学、短大、高専(5年制)を卒業していれば受験できます。
詳しくは以下の社労士会連合会【公式】でも確認できます。
>社会保険労務士試験の受験資格(全国社会保険労務士会連合会)
試験科目
試験科目と配点は以下の通りです。
社労士試験は、択一式と選択式を受験します。
試験科目 | 選択式 8科目(配点) | 択一式 7科目(配点) |
---|---|---|
労働基準法・労働安全衛生法 | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
労働者災害補償保険法(徴収法含む) | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
雇用保険法(徴収法含む) | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問 (5点) | |
健康保険法 | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
厚生年金保険法 | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
国民年金法 | 1問 (5点) | 10問 (10点) |
合計 | 8問 (40点) | 70問 (70点) |
【注意点】
労働者災害補償保険法と雇用保険法の択一式では、10問中3問が徴収法から出題されます。※選択式では徴収法からの出題はありません。
労務管理と社会保険の一般常識の択一式については、労務管理一般常識が5問、社会保険一般常識が5問、半分ずつ出題されます。※選択式は労務管理と社会保険の一般常識は別々です。
合格基準
社労士試験に合格するには、
択一式、選択式のそれぞれの総合得点と、各科目が合格基準に達していなければなりません。
つまり、総合得点で合格ラインに達していても、1科目だけ0点だった場合は不合格となります。
ただし、解答率が悪い科目があれば、救済措置として基準が下がることがあります。
具体的な合格基準は、合格発表日に公表されます。
ちなみに、平成29年度の合格基準は以下の通りです。
択一式が総得点45点以上 かつ 各科目4点以上
(救済措置 厚生年金法は3点以上)
選択式が総得点24点以上 かつ 各科目3点以上
(雇用保険法、健康保険法は2点以上)
毎年合格基準は変動しますが、平均的に全体の6割以上が目安です。
※税理士試験のように、いくら高得点をとった科目があったとしても、次年度で免除させることはありません。
択一式試験とは
1問につき、5,6個の文章があり、その中で正解のものは?誤っているものは?正しい組み合わせは?といった感じで回答していきます。
例えばこんな感じです。
「労働基準法の総則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか」
A———————
B———————
C———————
D———————
E———————
正解は1つとは限りません。
選択式試験とは
各科目について記述されてる文章があり、ある部分が空欄になっています。
その空欄に当てはまる語句を、選択肢の欄から選んで回答します。
例えばこんな感じです。
【】の部分を選択肢欄の中から最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ
「雇用保険法第50条~その月の前2月間に、その者について納付されている印紙保険料が通算して【 A 】日以下であるときは、通算して【 B 】日文を限度として支給する
選択肢欄 ①28 ②30 ③31 ④100分の1 ⑤100分の30
合否の発表
毎年11月に発表されています。(官報)
合格率・難易度
社労士試験の合格率は、7~10%です。
受験者数が4~5万人の中で、3,000~5,000人近くの方が合格しています。
まずは、これくらいの試験情報を知っていれば十分かと思います。
更に詳しい情報については、厚生労働省や社労士会連合会のサイトをご覧ください
>社会保険労務士制度(厚生労働省)
>社会保険労務士試験オフィシャルサイト(社会保険労務士会連合会)