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これから社会保険労務士(社労士)試験の合格を目指す方は、試験の“合格ライン(基準)”が気になるのではないでしょうか。
実は、社労士試験の正確な合格ラインは合格発表と同時に発表されます。
そうなんです…毎年ちょっとずつ変わります(´゚д゚`)
「え??目標が分からないんですが…??」
と思うかもしれませんが、大丈夫です☆
原則となる基準が公開されており、全体の7割の正答を目標に学習していけば合格ラインに達します。
これから合格を目指す方はきちんと把握しておきましょう。
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社労士試験の合格ラインは7割!
社労士試験の合格ラインは毎年微妙に変化しますが、一定のルール(決まり)に基づいて算出されています。
社労士試験は大きく2種類の試験形式があり、「択一式」と「選択式」があります。
もちろん、それぞれが合格基準に達しないと「合格」にはなりません。
「分かりやすく簡易なものが望ましい」ということで、過去の合格基準傾向や他の試験制度の現状を加味し、平成12年度の社労士試験から以下のような合格基準が設定されました。
● 択一式の合格ライン
総得点 70点中「49点」以上 ※全体の7割
各科目 10点中「4点」以上
● 選択式の合格ライン
総得点 40点中「28点」以上 ※全体の7割
各科目 5点中「3点」以上
つまり、択一式も選択式も7割以上の正答を目指します。
さらに、各科目が基準点を超えることも必要です。
毎年微妙に変わる合格ライン
これが“基準”です。
なので、これ以下になることも、これ以上になることもあり得ます。
でも平成12年度の試験以降、この基準を上回った試験はこれまで一度もありません。
逆にこの基準以下になることはよくあります。
例えば、過去10年間の合格基準は以下の通りです。
試験年度 | 択一式の合格総得点 | 選択式の合格総得点 |
---|---|---|
平成30年 | ||
平成29年 | ||
平成28年 | ||
平成27年 | ||
平成26年 | ||
平成25年 | ||
平成24年 | ||
平成23年 | ||
平成22年 | ||
平成21年 |
これを見ても分かるように、公開されている合格基準より低い得点が基準になることもあります。
でも「じゃあちょっと低めに目標を設定しても大丈夫…」では危険です。
直近10年間で公開されている合格基準通りになったケースはありませんが、択一式については平成12年に「49点以上」、選択式については平成19,17,15,14,12年に「28点以上」の基準となっています。
なので必ず公開されている合格基準を目標にしましょう。
受験生を救済する”救済”
このような基準がある中で、社労士試験では毎年の試験難易度や受験生の正答率を踏まえて、合格基準点の補正が行わることがあります。
それが“救済”です。
例えば、
「選択式の雇用保険法は本来3点以上の正答が必要だが、今回の試験に限って2点でもOKです」
という感じです。
もちろん選択式だけでなく択一式でも救済はあります。
本試験が8月、そして合格発表が11月なので、その間自己採点で公開基準点に達していない場合は「救済を望む声」をよく聞きます。
この”救済”(=補正)ですが、実は明確な基準があります。
● 総合得点の補正について
選択式、択一式それぞれの総得点について、
① 前年度の平均点との差を小数第1位まで算出する
② 算出した数字を四捨五入して換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする
平成28年度の平均点が28.8点、そして平成29年度の平均点が31.9点、平均点の推移は+3.1点なので平成29年の合格基準は前年の+3点にする ⇒平成28年の合格基準が42点なので、平成29年の合格基準は+3点の45点とする…という感じです。
※各科目の最低点引き下げを2科目以上行ったことで例年の合格率と比べ高くなるとき(概ね10%を目安)は、試験の水準維持を考慮し合格基準点を1点足し上げる。
● 各科目最低点の補正について
各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
※以下の場合は補正しない
・引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
・引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合
といった感じで、きちんと明確なルールがあるようですね。
自己採点ではダメだと思っていたけど救済で合格になった!
というケースもよくあることです。
なので社労士試験は最後の合格発表まで何があるか分かりません。
とはいえ、公開されている合格ラインをきちんとクリアできるように学習を進めるのが得策です。
合格発表までの約2ヶ月半…ドキドキモヤモヤで待つのは嫌ですもんね。
何問間違えれるかでモチベーションを上げる
あまりこの考え方はよくないですが、
・択一式は総得点70点中21点、各科目10問中6点も間違えることができます。
・選択式は総得点40点中12点、各科目5問中2点も間違えることができます。
私は社労士試験の学習をしているとき、こんなことを考えて「あ、結構いけそうだな」とモチベーションを上げていました…(^^;
別に100点、90点、80点を取れ!といっているわけではありません。
7割でOKなのです。
なんだかいけそうな気がしませんか?(^^;
まとめ
社会保険労務士(社労士)試験の合格ライン(基準)について解説してきました。
社労士試験に合格するには、
● 総得点で全体の7割以上正答する
● 各科目の合格基準を達成する
択一式も選択式も上記の基準を目標にして試験に挑みましょう。