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労災保険法

社会保険労務士(社労士)試験の科目は、全部で10科目あります。

大きく労働保険関連と社会保険関連に分類され、更に労働保険関連が6科目、社会保険関連が4科目と分かれます。

今回は労働保険関連の「労働者災害補償保険法」の科目について、概要や学習のコツなどを解説いたします。

 




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労働者災害補償保険法について

概要

労働者災害補償保険法(以後、労災保険法と呼びます)は、元々労働基準法に規定されている事業主の災害補償義務を肩代わりするために作られています。

災害補償義務とは、仕事が原因で、労働者がケガをしたり、病気になったり、休業したら補償しなさいという義務です。

労災とよく聞くことがあると思いますが、それを規定している法律です。※労働者災害補償保険法が正式名称

国が運営する公的な医療保険制度で、会社員などが業務中や通勤中にケガ・病気になった際に保険給付を行います。

労災保険法の仕組み

 

主な学習項目

総則
業務災害・通勤災害の認定
給付基礎日額
業務災害に関する保険給付
通勤災害に関する保険給付
二次健康診断等給付
社会復帰促進等事業
特別加入
時効・不服申し立て

 

この科目の特徴

労災保険は事業主の災害補償責任を肩代わりするという考えに基づいているので、労災保険の保険料は全額事業主負担となります。

他の法律では労働者などの加入者が一部を負担していますが、労災は特殊です。

保険制度は、運営元を保険者、保険料を支払っている方を被保険者と言いますが、労災保険では「事業主が保険料を払って、何か事故があれば労働者が保険給付を受ける」ことになります。

つまり、保険料を払う人ともらう人が違うことになるので、労災保険には被保険者という概念がありません。

※雇用保険や健康保険は被保険者が存在します。

 

試験点数の配分

択一式試験から7問(残り3問は徴収法から)、選択式は1問として出題があります。

 

 

学習方法のコツ

「業務災害に関する保険給付」関連が一番よく出題されます。

どういった場合に支給されるのか、結構具体的な事例を挙げて問題が出てきます。

なので、まる覚えではなく支給される条件や仕組みを把握するのが良いでしょう。

また、どれくらい支給されるのか(支給額)もあわせて押さえるようにしましょう。

労災保険法の出題内容、問題文は比較的率直なものが多く、きちんと学習していれば高得点を狙える科目です。

規定は難しくないので、きちんと理解を深めて問題に対応できるようにしましょう。

 

学習量の目安

労災保険法の学習量

社労士試験科目全体のおよそ10%を占めています。

学習量は、労働保険関連の中ではやや多い科目です。

 

こちらもあわせてチェック >社労士試験の学習科目について詳しく解説(全体像)

 

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