社労士試験の学習科目

社会保険労務士(社労士)の学習科目について、全体像、学習量の目安(構成比やボリューム)、各科目の概要、学習方法などを紹介しています。

これから社労士試験の受験を考えている方、スケジュールを立てていく方は参考にしてみてください。

 




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社会保険労務士試験は全10科目

社会保険労務士(社労士)試験の科目は、全部で10科目あります。

 

まず、大きく労働保険関連と社会保険関連に分類されます。

以下の1~6の労働保険関連が6科目、7~10の社会保険関連が4科目です。

1.労働基準法
2.労働安全衛生法
3.労働者災害補償保険法(労災法)
4.雇用保険法

5.労働保険の保険料の徴収等に関する法律(徴収法)
6.労務管理その他の労働に関する一般常識

7.健康保険法
8.国民年金法
9.厚生年金保険法
10.社会保険に関する一般常識

各科目の学習量の目安

社労士試験の科目

 

※私が学習したカリキュラムの構成比です。あくまで参考に…

全体から各科目の構成比を出してみました。

労働関連は54%、社会保険関連は46%で、労働保険が1科目多いためやや学習のボリュームが大きくなっています。

ただ、社会保険の各科目の学習量は、労働関連と比べると一つひとつが大きいという特徴があります。

それでは社労士試験の学習科目について、概要などを解説していきます。

 

労働保険に関する法律

 労働基準法

概要

 昭和22年に労働者を保護するために作られた法律です。
 労働者が不利・不当に扱われないように職場で守らなければならない最低基準を規定し、労働者の保護を図っているのがこの法律の目的です。

学習について

 社会人の方は実体験と直結する部分が多いので入りやすい法律です。
 特に労働時間・休憩・休日に関する項目が問われやすいです。

全体の構成比

 11.1%です。
 労働関係の法律の中では最もボリュームが多いです。

労働基準法に関する詳しい解説はこちら

 

 労働安全衛生法

概要

 元々労働基準法にあった法律ですが、昭和47年に分離しました。
 労働者が安全かつ衛生的な環境で働くことができるように規定が定められています。

学習について

 専門用語が目立ちますが、規則集なので●人や●トンなどの数字を押さえるようにします。

全体の構成比

 6.4%です。
 学習量としては一番少ない科目です。

労働安全衛生法に関する詳しい解説はこちら

 

 労働者災害補償保険法

概要

 よく耳にする労災を定めている法律です。
 いわゆる公的保険の一種で、業務中や通勤中に起こったケガや病気になった時の保険です。
 元々労働基準法に規定されている事業主の災害補償義務を肩代わりするために作られています。

学習について

 社労士科目でまず最初の保険科目です。
 まずは公的保険の基本的なシステムを理解することが重要です。
 労災法では特に業務災害に関する保険給付について問われやすく、具体的なシーンも問題として挙がってきます。

全体の構成比

 9.5%です。
 学習量としては中間です。

労働者災害補償保険法に関する詳しい解説はこちら

 雇用保険法

概要

 会社を辞めた等、失業したときに国から手当を支給し、求職者の生活費の補助等をする法律です。
 高齢・育児・介護で雇用の継続が難しい場合は収入の一部を補助する形で給付を支給し、雇用の継続を図ります。
 ハローワーク関連の法律ですね。

学習について

 失業等給付の種類を表にして覚えるのが得策です。
 骨組みを理解しつつ、特に基本手当を中心とした失業等給付は問われやすいです。

全体の構成比

 8.7%です。
 学習量としては労災法と同様に中間です。

雇用保険法に関する詳しい解説はこちら

 労働保険の保険料の徴収等に関する法律(徴収法)

概要

 一般的に徴収法と呼ばれることが多く、労災保険と雇用保険の保険料を徴収するための手続き等を定めている法律です。

学習について

 労災と雇用保険に関連しているためそれぞれセットで覚えると入りやすいです。
 数字が多く難しく見えますが、単純な構造なので得意科目にしやすいのが特徴です。
 特に納付期限、納付先、納付額などを押さえましょう。

全体の構成比

 7.4%です。
 学習量としては2番目に少ない科目です。

徴収法に関する詳しい解説はこちら

 

 労務管理その他の労働に関する一般常識

概要

 労働保険に関する一般常識ですが、範囲は広大です。
 大きく「労働法令」「労務管理」「労働経済」の3つに分類されます。

学習について

 広範囲ですが一つひとつ詳しくより、広く浅くが得策です。
 労働経済では数字が問われやすいので、前年より上がった、下がった、全体の順位なども押さえるようにしましょう。

全体の構成比

 およそ10.9%です。
 学習量としては労働関連では2番目に多い科目です。

労務管理その他の労働に関する一般常識の詳しい解説はこちら

 

 

社会保険に関する法律

 健康保険法

概要

 健康保険は我が国で最も古い医療保険で大正11年に制定、昭和2年に施行されました。
 普段の生活で直結することが多いです。(ケガ、病気、死亡、出産)
 自営業ではなく、主にサラリーマンなど会社に勤めている方が加入する公的保険で、会社員が業務外(労災以外)でケガや病気になったときに保険給付をする医療保険です。

学習について

 保険給付系が良く出題されます。
 1つ1つの保険給付が独立しているので学習しやすいのが特徴です。

全体の構成比

 10.9%です。
 学習量としては年金科目より少ないが労働関連と比べるとやや多い科目です。

健康保険法に関する詳しい解説はこちら

 

 国民年金法

概要

 公的年金の一つで、歴史が深い法律です。
 現在の年金制度は2階建年金となっており、厚生年金との関わりもあります。
 主に老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金があります。

学習について

 年金科目は理解が全てです。
 学習量は多いですが、構造や既定の趣旨、理由さえ分かってしまえば理解するのは決して難しくありません。
 「なぜ」「何のために」を理解しましょう。

全体の構成比

 13.2%です。
 学習量としては1番多い科目で、苦手な方が多いです。

国民年金法に関する詳しい解説はこちら

 

 厚生年金保険法

概要

 会社員などが入る公的年金制度です。
 2階建年金の2階にあたる部分で、厚生年金に加入している人は原則として国民年金の被保険者でもあります。※両方から支給がある
 経過措置が多いのが特徴です。

正式名称

 国民年金同様、理解が全てです。
 国民年金とよく似た言葉も出てきますが、きちんと整理して区別できるようにしましょう。
 また、経過措置が多いですが、これが厚生年金を複雑化しています。
 苦手な方が多いですが、経過措置を理解して整理できれば攻略できる法律です。

全体の構成比

 12.6%です。
 学習量としては国民年金に次いで2番目に多い科目です。

厚生年金保険法に関する詳しい解説はこちら

 

 社会保険に関する一般常識

概要

 社会保険関連の法令、沿革、白書から構成されている科目です。
 法律の種類が多いですが、一つひとつのボリュームは少ないです。

学習について

 多くの法令が出てきますが、それぞれ理解しやすいレベルです。
 出題も率直なものが多いため対策しやすく、きちんと理解できれば高得点が期待できる科目です。

全体の構成比

 9.4%です。
 学習量としては中間くらいで、社会保険関連の中では一番少ない科目です。

社会保険に関する一般常識の詳しい解説はこちら

 

まとめ

社会保険労務士(社労士)試験の学習科目について解説してきました。

学習の第一歩として、全体の構造やボリュームをチェックしておくことは重要なことです。

スケジュールも立てやすくなり、どこに力を入れて、どこが苦労しそうなのか等もある程度想像できます。

個人的に年金科目と労働関連の一般常識は苦戦しました。

多くの受験生を悩ませる科目のようで、学習意識を強めてみても良いかもしれません。

 

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