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社会保険労務士(社労士)試験の科目は、全部で10科目あります。
大きく労働保険関連と社会保険関連に分類され、更に労働保険関連が6科目、社会保険関連が4科目と分かれます。
今回は社会保険関連の「健康保険法」の科目について、概要や学習のコツなどを解説いたします。
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健康保険法について
概要
健康保険法は、医療保険の1つです。
病気やケガ、死亡、出産の場合にこの保険給付を行います。(業務外)
労災保険も医療保険ですが、労災は業務上や通勤中に起こった病気・ケガを対象としています。
健康保険や労災保険は、職域保険と呼ばれており、業務上や通勤中なのか、業務外(業務災害以外)なのかによって、健康保険と労災保険の対象が分かれます。
よく耳にする国民健康保険については、自営業者などを対象とした地域保険にあたります。
つまり、健康保険は「会社員が業務外(業務災害以外)で病気やケガになったときに保険給付を行う医療保険」ということです。
主な学習項目
● 保険者・被保険者・被扶養者
● 標準報酬月額・標準賞与額
● 病気・ケガに関わる保険給付
● 死亡・出産に関わる保険給付
● 資格喪失後の保険給付
● 費用負担
● 総則・届出・通則・不服申し立て・時効
この科目の特徴
健康保険は日本で最も古い医療保険です。
大正11年に制定、昭和2年に全面施行されました。
いわゆる運営している”保険者”は、全国健康保険協会と健康保険組合です。
また、直接的に加入している被保険者だけでなく、その人の家族などの被扶養者も対象としています。
本来保険は、元気なうちに保険料を払っておいて、もし事故や病気になったら保険給付をもらうというシステムです。
被保険者である会社員が保険料を払っていて、その会社員がケガをした場合は保険給付の対象となりますが、自分で保険料を払っていない身内(奥さんや子供)が給付対象外になるのは困るので、健康保険では被扶養者も保険給付の対象としています。
病院や歯医者など、医療関連のサービスを受けると、この健康保険を使うことになります。
一般的には年齢に関わりなく、最も身近な保険制度ではないでしょうか。
その分、理解しやすい部分も多いので学習しやすいです。
試験点数の配分
択一式試験から10問、選択式も1問として出題があります。
学習方法のコツ
健康保険の中で特に出題が多いのが、「保険給付」関連です。
1つ1つの保険給付の規則が独立しているので勉強しやすいですが、混同しないように注意が必要です。
それぞれの給付で支給要件を満たしたら、保険給付の対象となるように作られています。
なので、その支給要件と保険給付の内容をきちんと押さえるようにしましょう。
その他、被扶養者関連、被保険者の費用負担などもよく出題されます。
学習量の目安
社労士試験科目全体のおよそ11%を占めています。
学習量は、全体と比べるとやや多い科目です。
こちらもあわせてチェック >社労士試験の学習科目について詳しく解説(全体像)