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社会保険に関する一般常識国民医療費

 

【令和6年度(第56回)社労士試験対策】

社会保険に関する一般常識の対策として、今回は国民医療費についてです。

最新の統計数値、試験対策のポイントをまとめています。

 




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 国民医療費の問題は数字がポイント

 国民医療費とは

「医療保険等が適用される医療に要した費用」ことです。

詳しく解説すると、当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したもので、この費用には医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費などが含まれています。毎年、厚生労働省が最新の国民医療費を公表しており、社労士試験でも出題実績があります。

 

 令和3年度の国民医療費

令和5年10月に「令和年度 国民医療費」が公表されており、以下の内容となっています。

・令和3年度の国民医療費:45兆359億円(前年より4.8%増加)

・人口1人当たりの国民医療費は35万8,800円(前年より5.3%増加)

・国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.18%(前年度7.99%)

分けて解説しましたが、どれも長期的に増加傾向となっています。

さらに制度区分別です。

・公費負担医療給付分は3兆3,136億円(構成割合7.4%

・医療保険等給付分は20兆5,706億円(同45.7%)

・後期高齢者医療給付分は15兆7,246億円(同34.9%

・患者等負担分は5兆4,270億円(同12.1%

このようになっています。

特に医療保険等給付分の45%は全体の約半分を占めている点、更に後期高齢者医療給付分が35%で、約1/3が高齢者医療を占めています。

次に解説していますが、この点は過去に出題された論点ですので覚えておくと良いでしょう。

 

 出題実績あり

【平成17年度 選択式】

近年、国民医療費は経済(国民所得)の伸びを上回って伸びており、国民所得の約( D )%を占めるに至っている。中でも国民医療費の( E )を占める老人医療費の伸びが著しいものとなっている

・Dの解答は「8」
・Eの解答は「3分の1」

【令和4年度 選択式試験】

近年でも出題があり、年齢階級別国民医療費の65歳以上の構成割合が問われました。“年齢階級別国民医療費”より、年齢階級別にみると、0~14歳は 2兆 4,987億円(構成割合5.6%)、15~44 歳は 5兆2,232億円(同11.8%)、45~64 歳は9兆6,047億円(同 21.6%)、65歳以上は 27兆629億円(同61.0%)となっています。

【平成28年度 択一式試験】

択一式でも出題実績があります。

・平成25年度国民医療費の概況によると、医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用の推計である平成25年度の国民医療費は全体で40兆円を超え、人口一人当たりでは30万円を超えている
・平成25年度国民医療費の概況によると、公費負担医療給付分、医療保険等給付分、後期高齢者医療給付分、患者等負担分等に区分される平成25年度の制度区別分「国民医療費」において、後期高齢者医療保険分は全体の30%を超えている

どちらも正しいです。

 

 試験対策として

上記、過去の出題実績を見ると、数字が論点になっていることが分かります。

ただ、細かい数字を完璧に覚えなくてもOKです。

過去問では、例えば6割だとか、およその金額を知っておけば正解することができます。

制度区分別ではおよその構成比をチェックしておきましょう。

・公費負担  7.4%
・医療保険  45.7%(約半数)
・後期高齢者 34.9%(約1/3)
・患者等負担 12.1%

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