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社会保険労務士(社労士)試験の合格を目指しているが、実際に本試験ではどのような問題が出題されるのか気になるところですね。
こちらでは、「択一式試験」について本試験で出題された問題を例に、どのような問題が出題されるのか、回答のコツなどをご紹介していきます。
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択一式試験の問題例
択一式試験の問題例として、本試験(第47回)で出題された実際に問題をもとに、回答方法や本試験でのコツをご紹介していきます。
以下は、択一式の「労働基準法及び労働安全衛生法 ※第47回」からの出題された択一式問題です。
[問 1]
労働基準法の総則等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 労働基準法は、労働条件は労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならないとしている
B 労働基準法第3条の禁止する「差別的取扱」とは、当該労働者を不利に取り扱うことをいい、有利に取り扱うことは含まれない
C 労働基準法第4条は、賃金について女性であることを理由として、男性と差別的取り扱いをすることを禁止しているが、賃金以外の労働条件についてはこれを禁止していない
D 強制労働を禁止する労働基準法第5条の構成要件に該当する行為が、同時に刑法の暴行罪、脅迫罪又は監禁罪の構成要件にも該当する場合があるが、労働基準法第5条違反と暴行罪等とは、法条競合の関係(吸収関係)にあると解される
E 形式上は請負契約のようなかたちをとっていても、その実体において使用従属関係が認められるときは、当該関係は労働関係であり、当該請負人は労働基準法第9条の「労働者」に当たる
※正解は後記にあります。
択一式試験は、記述の正誤を判断する問題
問題の赤線で引いた「謝っているもの」の部分が、問題によって異なります。
『~次のうち、正しいものはどれか』
『ア~オの記述のうち、正しいものの組み合わせは、後記のA~Eのどれか』
『ア~オの記述のうち、誤っているものの組み合わせは、後記のA~Eのどれか』
など、基本的に択一式問題は、
“記述を読んで正誤を判断し、A~Eのうち問われているものに適合するものをマークシートする”
という問題です。
これを繰り返し70問やります。
なので、本試験では必ず、赤線で引いた部分を〇で囲んだり、下線を引いたりするなど、問われているのが正しいor誤りなのかを間違えないようにします。
きちんと記述の正誤ができても、問われている文言を間違うとマークシートも間違います。
なので、この問題は「正しいものを選択するか、それとも誤ったものを選択するのか」を、最低2回は必ず確認するようにしましょう。
最低2回とは、最初に問題を読む際と、マークシートするタイミングです。
ちなみに、先ほどの択一式問題の解答は、「B」が正解です。
労働基準法第3条「差別的取扱」では、労働者を不利に扱う場合だけではなく、有利に扱う場合も含まれます。
“第3条「使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱いをしてはならない。」”
本試験における択一式の攻略ポイント
回答スピードを上げていく
本試験で択一式試験に対応するには、回答スピードが重要です。
択一式の試験時間は3時間30分(210分)です。
そして択一式試験の問題数は全部で70問です。
つまり、1問に掛けられる時間はわずか“3分”です。
更に、大体1問につき、記述が5つあるので、1つの記述を読むのに掛けられる時間はわずか“36秒”です。
更にさらに、マークシートを書く時間も必要になります。
マークシートはわずか数秒の事ですが、70問あるのでそれが積もるとなかなかの時間になります。
例えばマークシートを5秒で行うなら、5秒×70問=350秒、つまり、6分にもなります。
なので!
普段から回答スピードを意識して答練を繰り返すことが重要です。
こんなタイトな時間じゃ無理!と思うかもしれませんが、過去問を繰り返し学習していくと、解答する力だけでなく、問題を読むスピードも上がってきます。
なれない法律用語や社労士試験独特の文言に慣れてくるので、必然的に早く回答できるようになってきます。
私でもできたのでご安心を…
100%自信がある問題は効率良く
択一式の記述をAから順番に読んでいくと、Eにたどり着くまで「間違いなくこの記述が正解」という問題も出てきます。
100%自信があれば、それ以降の記述を読む必要はないです。
こういった問題は一旦マークシートをしておき、最後に時間が余った際にまとめて確認するというのが効率的です。
難問はスルー
誰もが分からないような「難しい問題」が、毎年2,3問出題されます。
こんなんテキストに無かった!というか聞いたこともない!という問題です。
これはある意味“ひっかけ”です。
ここで時間を掛け過ぎると、他の回答時間が無くなってしまうので要注意です。
きちんと学習していれば、これまで聞いたことが無いような問題は、他の受験生も分からない問題ですので“捨てる問題”として扱います。
そう…大丈夫です…みんな分からないんです…
「あ、知らない用語や聞いたことがない文言」だと感じたら、サラッと読んでこれかなっと思うものをマークシートしてさっさと次に行きましょう。
正解したらラッキーくらいな感覚で、他の問題に力を入れましょう。
難問は深入り厳禁です。
まとめ
ということで、社労士試験の択一式問題について解説してきました。
択一式試験は、選択式と比べて時間が非常にタイトです。
時間配分を日ごろから意識して学習することで、本試験でも対応できる力が付いてきます。
なので、模擬試験なんかはそれを試す絶好のチャンスです。
個人的には、結果より制限時間内に全て回答できたのか、という点の方が100倍重要に思います。
※だって模擬試験もあくまで予想問題なんでね(・∀・)