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令和6年度(第56回)社会保険労務士試験の正式な合格発表が10月2日(水)に公開されました。
ここでは合格基準点や補正(救済)、解答一覧、試験結果の概要(受験者数・合格者数・合格率)、平均点、受験データ等をまとめて公開しています。試験結果の振り返りなどにお役立てください。
目次
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第56回社労士試験 合格基準点・基準点引き下げ科目(救済)・解答一覧
第56回社会保険労務士試験の合格基準点、配点、基準点引き下げ科目(救済)、解答一覧です。
合格基準点・配点
合格基準点
次の2つの条件を満たした者が合格
①選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし“労務管理その他労働に関する一般常識”は2点以上)
②択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上(補正科目なし)
配点
①選択式試験は各問1点とし、1科目5点満点 合計40点満点
②択一式試験は各問1点とし、1科目10点満点 合計70点満点
基準点引き下げ科目(補正・救済)
選択式は労務管理その他労働に関する一般常識(労働一般)が2点に補正されました。
択一式は補正科目(救済)なしです。
選択式の「労働一般」の救済は各所で予想されていましたが今回は予想通り救済が入りました。2021年以来、3年振りの救済です。
試験問題の正答
(出典:社労士試験オフィシャルサイト)
※択一式「労災」の問6はC及びD、どちらも正解扱いになりました。
合格者一覧
社労士試験オフィシャルサイト及び厚生労働省公式サイトにて、第56回社会保険労務士試験合格者一覧(地域別)が公開されています。
試験の概要(受験者数など)
第56回社会保険労務士試験の概要です。
◆ 申込者 53,707人
◆ 受験者 43,174人
◆ 合格者 2,974人
◆ 合格率 6.9%
以下、申込者数、受験者数、受験率、合格者数、合格率のまとめと、それぞれ昨年との比較です。
昨年と比較すると、免除者を除き、全ての項目が増加しました。
申込者数は少しですが、昨年(53,292人)より415人増加、その中から実際に受験した受験者数も433人増加、それに伴い受験率も80.4%と昨年より僅かですが0.2%アップしました。
合格者数も昨年(2,720人)より、254人増加しました。過去のデータを見ると、なんと過去10年間(2015年以降)で最も多い合格者数でした。2014年の4,156人から2015年は1,051人と一気に減少し、そこからじわじわ増えつつも2,500人前後が平均でしたが、今年度は3,000人近い合格者数となっています。
そして昨年より難易度が高かった試験内容ですが。合格率は6.9%と、昨年より0.5%も上がりました。合格率だけで見ると、今年度を含めた3年間では最も高い合格率でした。
平均点
選択式
総得点
22.9点(昨年より-0.4点 難易度が上がった)
科目別平均点
・労基安衛 3.5点
・労災保険 3.7点
・雇用保険 3.0点
・労働一般 2.0点
・社会一般 2.4点
・健康保険 2.5点
・厚生年金 3.1点
・国民年金 2.8点
●最も平均点が高く、易しいレベル:労災保険法
●最も平均点が低く、難しいレベル:労働一般
今年度は労働一般以外に、社会一般、健康保険も平均点がかなり低めでした。よって、この3科目で3点以上(労一は2点)確保できたかが、ポイントになりそうです。
択一式
総得点
30.6点(昨年より-1.2点 難易度は上がった)
科目別平均点
・労基安衛 4.7点
・労使保険 4.3点
・雇用保険 3.9点
・一般常識 4.0点
・健康保険 3.8点
・厚生年金 4.6点
・国民年金 5.3点
●最も平均点が高く、易しいレベル:国民年金
●最も平均点が低く、難しいレベル:健康保険
労働一般と健康保険の難易度が高いですが、他の科目で総得点を稼ぎ、一般常識は社会一般で4点以上、健康保険法では難問以外で4点以上確保できたかが、ポイントになりそうです。
合格者の年齢・職業・男女比・推移
合格者の年齢
※昨年より30代の合格者割合の増加が目立つ
合格者の職業
※例年通り、大きな変化なし
合格者の性別
※例年通り、大きな変化なし
推移
(出典:社労士試験オフィシャルサイト/厚生労働省)
合格発表の確認方法
社労士試験の合格発表は、以下より確認できます。
・社労士試験オフィシャルサイト
9:30頃公開予定 最も早く確認できる方法です。合格者番号や合格率、解答一覧などを確認できます。
・厚生労働省サイト
10時頃公開予定 科目別状況表や受験生の構成比などより詳しい情報を公開しています。
・インターネット版官報
10月下旬ごろに公開予定 2022年より後日公開に変更となりました。※合格者番号のみ公開
成績(結果)通知書の送付
受験された方に成績(結果)通知書が10/15(火)に普通郵便で郵送されます。10月25日(金)までに受験票が届かない場合は、11月5日(火)までに社労士試験センターに電話で連絡しましょう。連絡がない場合は到着したとみなされます。
また、第56回社労士試験の成績(結果)通知書は、第57回~第59回社労士試験の受験資格証明書として使用できるので、来年以降も受験予定の場合は保管しておきましょう。
合格証書の送付の遅延について
本来なら合格者には「合格証書」も同時に送られてきますが、10/1に新内閣発足で厚生労働大臣が交代したことにより、標記試験の合格証書の交付作業が遅れている状況です。そのため合格証書の送付時期が現在のところ、10月下旬に遅れる予定とのことです。
合格者の今後
合格者された方は、成績(結果)通知書とあわせて合格証書が郵送されます。
・労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事
・厚生労働大臣が指定した講習を受けて修了(事務指定講習)
上記のどちらかを満たし、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することで、”社会保険労務士”になることができます。尚、社会保険労務士登録者数は45,686人(令和6年8月31日時点)昨年より増加してます(‘ω’)ノ
合格された方、おめでとうございます!
不合格だった方も、結果を踏まえて次の目標に向かいましょう。
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