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今回は社労士試験の合格基準や救済についてです。

今年、第53回社労士試験では選択式の「労務管理その他労働に関する一般常識」が1点救済で話題になりました。

救済が合否に影響した方も多いでしょう。

この合格基準を左右する救済ですが、試験監督側が好き勝手に決めているのではなく、きちんと基準があります。

そう、実際のところは合格基準に一定のルールがあり、それに基づいて算出されています。

勉強するのみ!には変わりありませんが、来年受験を予定されている方は合格基準の考え方を正しく理解しておきましょう。

 




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 【原則】総得点7割と各科目の基準点クリアが合格条件

社労士試験の合格基準は一定ではなく毎年変動しますが、原則となる基準があり、これも正式に公開されています。

【選択式】

・総得点 28点以上(40点中)※満点の7割以上
・各科目 3点以上(5点中)

【択一式】

・総得点 49点以上(70点中)※満点の7割以上
・各科目  4点以上(10点中)

上記の基準は知っている方もおられるでしょう。基本テキストとかにも載っていたりします。

合格基準というのは、「国民に分かりやすい簡易なものとすることが望ましい」との考えの下、出題形式、過去の合格基準の動向、他の試験制度の現状を踏まえて、平成12年度の社労士試験から原則的な合格基準が設定されています。※じゃあそれまで何だったの…(^-^;

つまり、選択式も択一式も、

総得点で7割以上、各科目の基準点を超えるという2段階の基準があり、これをクリアできれば確実に合格ができます。

そのため、作戦としてありがちな「苦手科目を捨てる」というのは通用しません。

 

 救済にも正式な基準がある

合格体験記

で、基準点引き下げの救済です。

上記で解説したように、社労士試験には合格基準の原則がありますが、試験年度によって難易度や受験生の正答率を踏まえて補正が行われています。

これが救済です。

毎年どの科目が救済になるのか…というのが話題になりますよね。今年も労一がそうでした。

救済の基準についても明確な基準の下に補正されています。

適当に補正されているわけでなないので、補正のルールを知っておけば、合格基準の救済についても納得ができると思います。

 

【総得点の補正】

選択式試験、択一式試験それぞれの総得点について

① 前年度の平均点との差を小数第1位まで算出する

②「①」で算出した数字を四捨五入し、換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする

※各科目の最低点引き下げを2科目以上行ったことにより、例年の合格率と比べ高くなるとき(概ね10%を目安)は試験の水準維持を考慮して合格基準点を1点足し上げる。

【科目最低点の補正】

各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。

ただし、以下の場合は補正が行われない

・引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
・引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合

 

といった救済のルールが存在します。詳しく覚える必要はありませんが、適当に補正しているわけではありません。

 

 救済に頼らず原則の基準点を目指す

今年の労一1点救済で合格になった方も多いでしょう。

補正により合否が変わりそうな場合、合格発表まで約2ヶ月あったので、来年や次のキャリアプランが立てにくい状況だったと思います。

もちろん、合格は合格です。しかし、目指すべきところは最初に解説した原則となる合格基準をクリアしておくことで、数ヶ月間モヤモヤする必要が無くなります。

そのためにもやはり繰り返し学習すること、十分な学習時間を確保することが重要となります。

今からだと9ヶ月以上も学習期間があるので、基礎から地道にやっていけば本試験まで十分間に合います。

そして重要な教材選定も今から進めましょう。

完全独学は無謀です。合格率一桁台の難関国家資格は、受験素人がやみくもに独学で取り組むにはハードルが高すぎます。

通信講座や予備校など、何かしらプロの力を借りることを強くオススメします。

なんてったって、社労士試験は1年に1回しかありません。

合格を本気で目指すなら、誰もが来年絶対!1発合格を目指すと思います。

ライフスタイルは人それぞれ、自分なりに時間の使い方や勉強方法を工夫する必要がありますが、効率良く学習を進めていくためにも、合格実績の高い教材を使って目指しましょう。

 

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