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事務指定講習

見事、社会保険労務士(社労士)の試験に合格しても、実務経験が無ければ「社会保険労務士」と名乗ることはできません。

試験合格+実務経験+社労士会への名簿登録が必要になります。

これを全てクリアして「私は社会保険労務士です」という事になります。

試験合格の段階では、「社会保険労務士 資格試験合格者」という位置づけでしょう。※それでも履歴書に書く価値は高いです。

 

で、今回は実務経験について…

人事・労務としての実務経験が2年未満の場合、「事務指定講習」を受講すれば2年の実務経験が無くても登録できます。

経験をお金で買うような感じ…

実務経験が2年も無い場合に、事務指定講習を受けることで社会保険労務士名簿への登録が可能になるのですが、実務経験が無くても事務指定講習の受講は必須ではありません。

受ける、受けないは当然任意です。

この事務指定講習を受けるか受けないかで、結構悩む方が多いです。※まぁそもそも高いしねぇ”(-“”-)”

そこで今回は、事務指定講習を受けるメリット・デメリットや、事務指定講習を受ける or 受けない方が良いケース等を解説していきます。

 




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事務指定講習を受けるメリットとデメリット

講座の選び方

メリット

市販では手に入らない社労士アイテムが手に入る

実務に関する詳しい手続きの教材を入手できます。

市販では到底手に入らないので、かなり実践的に使えるものが手元に残ります。

手続きの経験が無い方にとっては重宝するでしょう。

あとは、社労士手帳と分厚い辞書が貰えます。

辞書はもちろん役立ちますが、社労士手帳も1年間にやるべき業務スケジュールが分かるので、実務に役立ちます。

 

開業社労士の生講義

面接指導過程を担当する講師は、現役の開業社労士です。

どっかの企業で勤務している社労士ではありません。

独立を目指している方にとっては、現役の話を生で聞くことができるので、開業イメージもつかみ易くなります。

 

ライバル・仲間と情報交換できる

事務指定講習は社労士試験合格者の集まりなので、当然今から開業を考えている方も多数います。

つまり、同時期に開業するかもしれないライバルや仲間が一緒に居るわけです。

情報交換などしておくと将来的に役立つかもしれません。

特に話さなくても、どのような人がいるのか等をチェックすることができます。

 

デメリット

7万円の高い出費が必要

事務指定講習を受けるには7万円の出費が必要です。

そりゃあ、無料ならとりあえず行っとくか!となりますが、7万です。

高いか安いかは人それぞれですが、私はちょっと高いように感じます。

更に社労士登録するなら6万円ほど掛かるので、後々の事も考えると出費が痛いです…

 

2年分の知識やスキルが習得できるわけではない

実際の事務指定講習では4日間の面接指導過程がありますが、実務でいきなりそれができるかというと疑問です。いや、多分無理…

何年も経験がある方ならそりゃできるでしょうが、たった4日で実務2年まで近づけることは到底不可能でしょう。

経験をお金で買えることになりますが、決して知識やスキルも習得できるわけではありません。

2年以上の経験がある方と比べると大きな差があるのには変わりありませんので、この点を勘違いしないようにしましょう。

 

平日4日連続の休みが取りにくい

事務指定講習の開講は平日4日連続なので、一般的なサラリーマンにとっては休みを取るのが難しいでしょう。

会社も社労士の学習について応援してくれる環境であれば良いですが、全く関係のない仕事で、しかも将来的に開業を目指している方にとっては理由が言い出しにくいものです。

有給も理由が必要ですしね。

4日連続というのはちょいと考え直してほしいですね。

 

課題の正誤が分かりにくい

通信指導の課題があるのですが、それに対しての詳しい回答をもらうことはできません。

課題は添削されて戻ってくるのですが、正誤とヒントのような紙だけが付いてきます。

どこがどのように間違ったのかを自分で確認しないといけません。

あぁ…こりゃめんどくさい…

 

 

事務指定講習を受けた方が良い・受けない方が良いケース

講義教材2パターン

受けた方が良いケース

実務経験は無いがすぐに独立開業を予定している

実務経験を積める環境が無い

人事や労務とは関係の無い仕事をしていて、部署異動が難しい

仮に辞めても修行できそうな事務所が無さそう

社会保険労務士の資格を取得すれば人事・労務に異動できてキャリアアップできる

 

など、開業を急いでいたり、実務環境が無かったり、経験は特に関係が無いが資格が必要といった場合は受けた方が良いでしょう。

特にキャリアアップできるのであれば、恐らく給与アップになるケースが多いので、7万円の出費でも返ってくると考えましょう。

 

受けない方が良いケース

当面、独立開業する予定がない

実務経験を積める環境がある

今後、部署異動で人事や労務の仕事を経験できそう

労務関係の仕事では無いが、2年以上修行させてくれる事務所がある

合格したが、知識や実務に不安がある

7万円の価値が無さそうな場合

 

実務を積める環境があるなら、2年間きちんと務めた方が良いでしょう。

環境が無かった私にとって、羨ましい限り…

何度も言いますが、事務指定講習を受けたからといって、その2年間の知識や実務が身に付くわけではありません。

なので、経験が無いけど独立したい場合は特に注意が必要です。

独立してやっていける自信があるのであれば受ける意味はあると思いますが、自信がないけど独立したい場合は経験を積める方法を考える方が自分のためでもあります。

合格はしたものの、実務経験や知識に不安が残る場合も、事務指定講習を受けたからといって不安が解消されるかというと、そこは疑問です。

やはり実務経験をきちんと積むことで徐々に自信を付けていくのが得策でしょう。

 

まとめ

事務指定講習を受けるかどうか迷っている方にとって、参考になれば幸いです。

個人的には7万円の高額さにちょっと受ける気が無くなります(゚д゚)!

受講すれば色々貰えるので優越感に浸ることはできますが…

今すぐ開業する必要がある!2年の実務経験を積むことが難しい場合は受ける価値は高いでしょう。

決して受講したら2年分の知識が身に付くわけではないのでご注意を…