健康保険法の改正『健康保険証のオンライン資格確認が導入』（第53回 令和3年度対策）

健康保険法における改正点です。

健康保険証について、資格確認がオンラインで可能になりました。身近に関わる機会が多い分野なので、想像しながら確認しておきましょう。

ここでは改正内容・試験対策のポイントについて解説しています。

 オンライン資格確認が導入

 オンライン資格確認とは？

オンライン資格確認とは、マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号等により、オンラインで資格情報の確認ができることをいいます。導入は令和3年3月より順次導入されていく予定です。

医療機関・薬局の窓口で、患者の直近の資格情報等が確認できるようになります。確認には、マイナンバーカードのICチップまたは現在の健康保険証の記号番号等を利用します。

保険者を異動しても資格確認ができるよう、被保険者記号・番号を個人単位（被保険者又は被扶養者ごと）で定めることとしています。

（出典：厚生労働省）

オンライン資格確認の導入に際し、資格確認の方法を法定化するとともに、個人単位化する被保険者番号について、個人情報保護の観点から、健康保険事業の遂行等の目的以外で告知を求めることを禁止しています。

（告知要求制限）

 改正の背景

今の被保険者証による資格確認では、資格喪失後の未回収の保険証による受診やそれに伴う過誤請求が請求時に判明し、保険者や医療機関等に負担が発生しています。

そこで、保険医療機関等で療養の給付等を受ける場合の被保険者資格の確認については、確実な本人確認と保険資格確認を可能とし、医療保険事務の効率化や患者の利便性の向上等を図るため、オンライン資格確認の導入を進めることになりました。既存の健康保険証による資格確認に加えて、個人番号カード（マイナンバーカード）による資格確認が可能となります。

具体的には、マイナンバーカードのICチップ又は健康保険証の記号番号等により、オンラインで資格情報の確認を可能となり、医療機関・薬局の窓口で、直ちに資格確認ができるようになります。

 試験対策として

改正内容としては、身近に起こり得る内容なので頭でイメージしながらチェックしましょう。

押さえるべきはオンライン資格確認の定義とできることの確認です。

マイナンバーカードのICチップや健康保険証の記号番号等によって、オンライン上で資格情報の確認ができることを指します。これにより、医療機関・薬局の窓口で、直ちに資格確認ができるようになります。

特に難しい改正点ではありませんが、一応主要な語句はおさえておきましょう。

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