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令和6年度(第56回)社労士試験の合格者数や合格基準点についての総括です。

 

合格者数2,974人と、前年より254人も増加しています。その背景には合格率の上昇も影響しているでしょう。また、近年まで新型コロナの影響で受験率が低下していましたが、令和4年度以降から回復がみられ、受験率が令和4年:77.8%、令和5年:80.2%、令和6年度は80.4%と、コロナ前の水準を超えています。

 

合格率6.9%と、前年より上がりました。

過去最低だった平成27度の2.6%、そして平成28年度の4.4%、そして令和4年度の5.3%と、近年でもワーストクラスの合格率がありましたが、昨年から6%になり、今年の令和6年度も6.9%という結果でした。つまり、数年に一度は合格率の低い年度がある感じで、今後受験を予定されている方はこのような年もあるということを覚悟しておく必要があります。こればかりは運…

 

合格基準点ですが、

選択式試験は、総得点25点以上
(各科目3点以上 ただし、労務管理その他労働に関する一般常識は2点以上

令和4年、5年と救済はありませんでしたが、3年振りに労働一般が2点補正となりました。

労働一般は平均点が2.0とかなり低く、合格基準点3点以上を占める割合はたったの31.6%でした。

労働一般以外に予想されていた「社会一般」は救済条件に当てはまらず、補正はありませんでした。

全体的な平均点は22.9点、昨年より0.4点下回り難易度は少し上がったといえますが、レベル的には救済が無かった昨年と同様、「普通」かと思います。

そのように考えると、今回救済が入ったのは2点以下が著しく多かった…ということがあってのこと、、、

各所では救済無し予想も目立ち、難易度も普通だったことから、今後同レベルの内容が続くと想定すると、救済頼みにするのはリスクが高くなります。

 

択一式試験は、総得点44点以上
(各科目4点以上 補正科目なし)

択一式の科目別の基準点は、平成30年度試験以降引下げはなく、今年度も救済科目はありませんでした。

全体的な平均点は30.6点と、昨年より1.2点下がった結果です。今年の択一式は各科目、難問があったこともあり、直近の5年間で見ると難易度は最も高かったのではないでしょうか。

 

選択式で奇問難問が無くなっていることは良いのですが、択一式で難問が目立ってきています。事例や判例、出題形式も個数や組合せ問題など、数年前よりいろいろとややこしくなってきています。

対策としては単にテキストに記載されている内容を暗記するのではなく、覚えた知識を使って柔軟に対応できる力も必要になってきています。また、事例判例が目立つことから、より実践に近い能力も求められてきているといえます。

 

簡単にですが、今年の社労士試験の特徴としては、

・合格者は今年も増加傾向(昨年より254人増加)

・合格率が上昇(6%台に戻る)

・選択式で3年振りに救済あり(労働一般)

・択一式では難問が目立つ(事例判例、出題形式の多様化)

といった感じです。

 

尚、試験結果については以下でまとめています。

第56回 社労士試験の試験結果・合格発表まとめ

 

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