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令和6年度(第56回)社労士試験【選択式】の予想合格ライン・救済の可能性・各科目の難易度や講評についてまとめています。
正式な合格発表は2024年10月2日ですが、それまでの合否判定の参考にしていただければと思います。
目次
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第56回社労士試験【選択式】予想合格ライン・救済・難易度・講評
全体像
今年は極端に難しい程ではなく、比較的得点を取りやすかったレベル、数字の空欄が15問(例年通りの感じ)、改正問題はゼロでした。この点はここ5年間で大きな変化はありません。
難易度としては、例年通り労働保険科目がやや難しく、社会保険科目の方が得点しやすかったと思います。ここ3年くらいは同レベルの傾向が続いています。
また、一般常識科目(特に労働一般)での奇問難問が無かったため、実力が反映されやすい内容だったと思います。
予想合格基準点
合格基準点は、昨年より少し易しかった印象なので、26点の予想です。
27点予想もありますが、28点より上がることはないかと思います。
難易度からみて、労災と年金2科目で得点を稼ぎたいところです。
各科目の難易度
■ 普通~難しい:労一
■ 普通:労基労衛・雇用・社一
■ 易しい~普通:健保
■ 易しい:労災・厚年・国年
各予備校の評価と照らし合わせ、難易度は上記の通りまとめています。
基準点引下げ(救済)の可能性
昨年と同レベルに近いため、今年も基本的のは救済無しの予想ですが、もしあるとすれば出題内容が告示、統計、判例と難易度がやや高かった「労一」の2点救済はあり得ると思います。
多くの受験生のデータを分析できるクレアールやフォーサイト、更に辰巳法律研究所の佐藤講師も予想しているので、もしかすると…といった感じですが、いずれにしても可能性としては低いです。
各科目の講評【選択式】
労働基準法・労働安全衛生法
予想レベル:普通
労働基準法は例年通り、判例の問題が出題されました。判例問題は聞きなれない用語や長文で難しく感じますが、今年はB・C共に過去に出題実績があったり、テキストにも掲載されている内容だったので、今年は比較的得点しやすかったと思います。
労働安全衛生法はD・Eともに簡単な問題でしたので取りたいところです。
救済の可能性:救済の可能性は低い
ポイント:全問難しくないため、得点を稼ぎたい科目
労災保険法
予想レベル:易しい
労災保険法については昨年同様、基本的な内容でした。A~Dは障害等級、年金の支給期間、未支給の保険給付に関する問題でしたが、どれも基本的なレベルです。問題文3は判例問題ですが、Eが取れなくても全体として見れば高得点を狙えます。
救済の可能性:救済の可能性なし
ポイント:A~Dは確実に、満点も取れる
雇用保険法
予想レベル:普通
雇用保険法はA~Cが出生時育児休業からの問題で、どれもテキスト等で重要ポイントとして紹介されているので正解できるかと思います。問題文2の延長給付の問題がややこしく、迷った方も多いでしょう。問題文3も事例問題だったので正解できない方が一定数おられると予想します。
なのでA~Cを確実に取る事ができれば3点確保が可能、救済の可能性を言及している講師もいるので、100%無いとは言い切れません。
救済の可能性:救済の可能性はかなり低いがあり得る
ポイント:A~Cで3点確保、D・Eはやや難しい
労務管理その他の労働に関する一般常識
予想レベル:普通~やや難しい
労務管理その他の労働に関する一般常識については、問題文1は告示からの問題で難しかったです。問題文2は統計(労働力調査)で対策してきた方も多いと思いますが、内容が難しい内容でした。問題文3は判例(労働協約)で、Cは取れるが、Dで迷った方も多いでしょう。問題文4は男女雇用機会均等法からの問題でここは確実に取りたいところです。なので、AとD以外で3点取れるかどうかが、ポイントになります。
もし救済があるとすれば、労働一般が最も可能性が高い科目になるでしょう。
救済の可能性:救済の可能性あり
ポイント:B・C・Eで3点取れたかがポイント、A・Dは難しい
社会保険に関する一般常識
予想レベル:普通
社会保険に関する一般常識については、問題文1と2は統計問題で「国民生活基礎調査の概況」と「介護保険事業状況報告」からの出題でした。Bに関しては高齢化率が大体30%ということを知っておけば、18.9%の推測も可能なレベルです。問題文3と4は目的条文からの出題で基本的な内容でしたのでここは確実に取りたいところです。
救済については可能性を言及している講師もいるので、100%無いとは言い切れません。
救済の可能性:救済の可能性は低いがあり得る
ポイント:C~Eで3点取りたいところ
健康保険法
予想レベル:易しい~普通
健康保険法は保険外併用療養費からの問題で、見慣れない文言ですが問題文の内容から答えを推測できる問題でした。B~Eは基本的な内容だったので、できるだけ得点を稼いでおきたい科目です。できれば4点は欲しい…基準点の引下げ(救済)はないでしょう。
B~Dで3点確保、A・Eは難しい
救済の可能性:救済の可能性はない
ポイント:B~Dで3点は確実に取りたい
厚生年金保険法
予想レベル:易しい
厚生年金保険法はAは国庫、Bは標準賞与、Cは受給権の保護、Dは遺族厚生年金の死亡日要件、どれも基本的な内容でしたので、満点取れるレベルです。救済は無いでしょう。
A~Dは確実に、満点も取れるレベル
救済の可能性:救済の可能性はない
ポイント:A~Dは確実に、満点取れるレベル
国民年金法
予想レベル:易しい
国民年金法については、いずれも基本的な内容でしたが、「納付受託者」の箇所でB・Cは少し迷ったかもしれません。とはいえ、満点を狙えるレベルなので救済は無いでしょう。
救済の可能性:救済の可能性はない
ポイント:B・Cで迷うが満点取れるレベル
以上、第56回社労士試験選択式の合格基準点や救済予想、各科目講評まとめでした。
科目別の詳しい考察などは後日更新していく予定です。
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