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令和4年度(第53回)社労士試験が終わり、既に自己採点も済んでいる方も多いでしょう。
合格ラインに達している方は、ある程度安心できるのではないでしょうか。
さて、毎年話題になる合格基準点引き下げの「救済」についてです。
ここではそもそも救済とは何か、救済される条件、第54回社労士試験の選択式の救済の可能性について解説しています。
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基準点引き下げ”救済”とは?
この基準点引き下げの救済ですが、もしかしたら初めて知る方もいるかもしれません。
ざっくり解説すると、
社労士試験は総合の合格基準点のほか、科目別の合格点もクリアする必要があります。
大体ですが、7割クリアできていれば合格ラインです。
受験者の得点分布を考慮して、一定の場合に合格基準点を引き下げる措置です。
例えば選択式試験のある科目で、多くの方が3点以上とれなかったとします。
その場合、科目別の合格基準点が2点もしくは1点以上になります。
これがいわゆる救済です。
この基準点引き下げの救済科目は正式な合格発表日まで分かりません。今年は令和4年10月5日ですね。
救済の条件
条件ですが、半数の方が3点をとれなかった場合、判断基準としては、2点以下の人の割合で決まります。
この基準点を引き下げることで、合格者が多すぎるとその科目は救済されません。
逆に例年とのつり合いが取れるのであれば救済される可能性があります。
もう少し具体的に解説すると、
2点に引き下げた場合に、2点以上が全体の7割以上となった場合は3点のままで救済はありません。
なので今、各所でデータを収集しているので具体的な予想ラインを出していないところがあります。
引き下げの下限
引き下げの下限としては、選択式が1点以上まで、なので0点という救済はありません。
ちなみに択一式は3点以上まで、2点以下の救済はありません。
過去の救済
過去の救済を見ると、昨年実施された第53回社労士試験の救済科目は労務管理その他労働に関する一般常識(1点)と国民年金法(2点)でした。
更に、
■令和2年度:労一2点・社一2点・健保2点
■令和元年度:社一2点
■平成30年度:社一2点、国年2点
ここ数年、一般常識の救済が目立ちますね(^^;
これらは上記で解説した条件に当てはまるため、基準点が3点から引き下げられました。
令和4年度(第54回)社労士試験選択式の救済の可能性
各所の予想合格ラインは公開し始めているところもありますが、まだまだ予想の段階です。自己採点の集計結果から見出すため、やや時間が掛かります。
現時点ですが、予想ラインを公開しているすべてのところで、選択式での救済科目は無しとの予想が多いです。
ですが、もしあるとすれば!の話では、
一般常識2科目
社一・雇用・労災
と予想しているところもあるため、実際は蓋を開けてみないと分かりません。
社一が難しかったという声も多く、救済を期待している受験生も多いのではないでしょか。
希望はまだ捨てず、合格発表日まで待ちましょう。
私も労一来い…労一来い…と期待していました(^^;
もちろん、各所での予想はあくまで予想なので当たるとは限りません。
昨年の労一1点救済も、多くのスクールや資格学校では予想されていませんでした。
予想と実際の救済がズレる理由
一つは7割の合格者基準があるためです。
2点より1点の方が少ない場合、2点を繰上げて合格にすると合格者が7割を超えてしまうといった事が起きるため、レベルが高かったのになぜ救済にならない!?という事になります。
もう一つは予想できるデータに限りがあるためです。
その年度の受験生の解答データを余すことなく集計できればほぼ正確な合格ラインは予想できるかもしれませんが、予想の段階で集計できるのはある程度一部の受験生になってきます。
なので、実際に蓋を開けてみたら予想と違った…なんてことになります。
なので令和4年度も諦めずに待ちましょう。
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