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第52回社労士試験択一式講評

新型コロナウイルスの影響もありましたが、感染防止対策を講じた上で予定通り8月23日(日)に令和2年度(第52回)社会保険労務士試験が実施されました。

受験された方、本当にお疲れ様でした。

ここでは、社労士専門講師による講評をまとめていますので、合否判定の参考にしていただければと思います。

今回は択一式試験の講評です。

※前回、解答速報についてはまとめて公開いたしました。こちらから

 

第52回社労士試験 選択式試験の講評はこちら

 




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第52回社労士試験 “択一式”の講評

全体像

問題のレベルですが、昨年度と比べると、一部の科目についてやや難易度は高いとの見方があります。

ですが、基準点の引き下げの効果を持つ「個数問題の出題」が2問と、今回の試験では少なかったことから、受験生の得点が全体的に伸びる可能性があります。

これによって平均点が上がり、基準点も上がる予測がなされています。

毎年、択一式の問題冊子のページ数は話題になりますが、今年度の択一式の問題冊子は全部で62ページでした。

これは昨年度と同じです。

長いスパンで見ると、徐々にページ数は増加傾向で、一時期は50ページほどだった冊子も今や60ページ台となってきました。

ボリュームが出てきているので、今後も含めてその分時間配分に関して工夫していく必要があります。

 

合格基準点 予想

前途の理由により、平均点が上がり、これに伴い基準点も上がる予想です。

前年は総得点43点以上が合格基準点だったこともあり、

今年は44点以上、もしくは45点以上という予想が目立ちます。

 

各科目の難易度レベル

第52回社労士試験択一式講評難易度

労災・国民年金が比較的易しいレベル、

労基・労衛・雇用・厚生年金が普通レベル、

健康保険がやや難しいレベル、

一般常識が難しいレベルと易しいレベル、

といった感じです。

 

基準点の引下げ(救済措置)

一般常識が3点に引き下げられる可能性があります。

健康保険法も可能性としてはあり得ます。

 

各科目の講評【択一式】

労働基準法・労働安全衛生法

予想レベル:普通

労働基準法は細かい内容や事例等が出題されました。易しいレベルではなく、きちんと学習しておかないと基準点には届きそうにないレベルです。中でもいくつか比較的解きやすいレベルの問題(特に問4・問6)があったので、確実にこれらは得点につなげておきたいところです。

労働安全衛生法は、珍しく3問全てが易しめの問題でした。全問正解も狙えるレベルです。

労基と労衛を合わせてみると、労基の方がやや難しかったので、労衛で得点を稼いでできれば5点以上は獲得できれば〇かと…ただ、労基が難しいとはいえ労衛が簡単なだけに基準点が下がるような救済は無いとの予想です。

救済の可能性2科目の難易度のバランスからみて基準点が下がる可能性は低め

ポイント:問4と問6、更に労衛は確実とっておきたい

 

労災保険法(徴収法)

予想レベル:易しい~普通

労災保険法は、1つの要点に対して問題が展開していくものが多々ありました。そのため、要点をきちんと押さえていない場合は得点源にするのが難しかった科目でしょう。ただ内容自体は難しくなく、半分程度は正答を選べたものかと思われます。労災の徴収法に関しては、やや工夫されたものもありましたが、過去に出題された基本的なものが中心だったので3問とも正解できるレベルです。労災保険法全体としては6点以上は獲得できる見方です。

※社労士試験センターより問6については問題誤りがあり、受験者全員が正答となります

救済の可能性低いと予想

ポイント:問1・問2・問5・問7・問8はとれる問題 問4は難問

 

雇用保険法(徴収法)

予想レベル:普通

雇用保険法は、行政手引からの出題が多く、問2は難問ですがそれ以外は正答できるレベルです。実務問題があり、問7に関しては捨て問ですので正解できなくてもOKかと思います。徴収法関連については3問とも難しくなく、最低でも2点は獲得しておきたいところ…雇用保険法トータルで6点以上は取れる見方です。

救済の可能性可能性は低い

ポイント:問7以外で得点を!

 

労務管理その他の労働に関する一般常識・社会保険に関する一般常識

予想レベル:難しい易しい

労一については、法令などの出題が3問ありました。近年、社会保険労務士法は「労一」の方から出題されていますが、比較的簡単な内容なので、できれば確実に正解しておきたいところです。そのほかの2問は判例や具体的なことが含まれているため、難しいレベルといえます。労働経済の2問については、「若年者雇用実態調査」「労働安全衛生調査」は既に廃止されている「労働者健康状況調査」として過去に出題実績があるとはいえ難しいレベルです。なので、社会保険労務士法の問題以外の4問について、いつく正答できたかが科目別の基準点との関係で重要になる見方です。社一と同じくくりですが、なんとか1問は正解しておかないと、厳しい可能性があります。

社一については、恐らく学習していない規定が問題に含まれていました。ですが、1問単位でみるとなんとか正答できるレベルです。労一の難しさを考えると、3問以上は正解しておきたいところ…労一でなんとか1点を取り、トータルで4点以上を確保できれば御の字かと思います。

正答状況により、もしかしたら基準点の引き下げがあるかもしれません。

救済の可能性得点状況によっては基準点の引き下げの可能性あり

ポイント:労一は難しいが、問5~問9でなんとか4点とりたいところ

 

 

健康保険法

予想レベル:普通~やや難しい

健康保険法は、毎年の傾向通り「通達」の問題がいくつか出題されました。過去に出題されたところもあり、見たことがある内容で答えることができた問題もあったでしょう。ただ、レベル的には決して簡単な問題ではなく、やや難しい問題もありました。半分以上は正答しておきたいところです。

救済の可能性可能性は低いがもしかしたら下がるかもしれない

ポイント:通達が多く、問4~問6は正答しておきたい 6点以上は欲しいところ

 

厚生年金保険法

予想レベル:普通

厚生年金保険法は、昨年と同様に取り組みやすい問題が多く、今回の試験でも得点を稼げる科目といえます。ただ、長文の問題がいくつもあって時間が足りなかったり、読み間違えやニアミス、苦手な科目で理解がイマイチだと思うように得点が伸びない方もいるでしょう。択一式の中では総得点を稼げる科目なので、7点以上は取っておきたいところです。

救済の可能性可能性は低い

ポイント:人によって得点に差が出そうな科目 できれば7点以上欲しいところ

 

国民年金法

予想レベル:易しい~普通

国民年金法は、例年の傾向から事例など具体的な問題が出ました。そのうちの多くは基本をきちんと理解しておけば正答できる問題ですが、苦手意識がある方はうまく得点につなげるのが難しかったかもしれません。事例問題は解くのに時間がかかるので、焦ってミスをした方もいるかもしれません。ただ、事例以外の基本的な問題もあったので、ある程度得点は取りやすかった科目といえます。

救済の可能性基準点の引き下げの可能性は低い

ポイント:事例問題・長文の理解度 前半は比較的易しい問題なので得点源に

 

 

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注意点

・講評はあくまで予想ですので、本試験の結果の合否を保証するものではございません。正式発表は2020年11月6日の発表をお待ちください。
・解答に関する質問は受け付けておりませんのでご了承ください

 

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